実家を片付けるにあたり、最初はこまごまとしたモノを家庭ゴミとして捨てていきました。そのままでは家庭ゴミとしては出せない大きさのモノは、「電動のこ」で解体し、家庭ゴミとして捨てられるような大きさにしてから捨てました。
この「電動のこ」は、刃を替えれば、木材だけでなくプラスティックや金属も切断できるので、大変重宝しました。ただし、電源ケーブルが長くないので、屋外の作業にも対応できる「コードリール」を活用しました。
春になると庭に草が生えてきて、草取りの作業も必要になりましたが、こちらは妻がコツコツと対応してくれました。また、夏が近づくと、庭の植木(20本程度)が伸びてきて、枝切りをする必要が出てきました。植木の高さは、最も高いもので3m位まで成長しており、父親は造園業者に定期的に枝切りをお願いしていたようでした。
私は、人も住んでいない家の植木のためにお金を使うくらいなら、両親が入居している老人ホームの費用に充当した方が良いと考え、脚立を使って電動のこで自ら枝切りをすることにしました。その際には、今後頻繁に枝切りができないことを考慮し、すべての植木の高さを私が地上から手が届く範囲まで低くしました。また、植木の本数も少し減らしました。
枝切りをすると大量の枝や葉っぱのゴミが発生しました。これらは、電動のこで小さく切り分け、カーポートに一時保管し、枯れて乾燥し物量が減るのを待ってから家庭ゴミとして順次処分していきました。
比較的小さなものの処分が進んでいくと、次は大型の家具等を処分することにしました。不用になった大型家具は、リサイクル業者にお願いして引き取ってもらおうと思い、比較的新しい家具(食器棚、本棚など)の写真を撮影し、実家の近くのリサイクル店に相談したところ、「そのような大型家具を引き取ってほしいという話がよく持ち込まれるが、この地域ではそうした家具の需要がないため、引き取りはしていない。」と断られてしまいました。
人口減少が著しい田舎では、新たに大型家具を買う人は少ないという過疎化の現実を改めて認識させられました。
さて、どうしたものかと思いましたが、そのままでは自分の車に乗せて運ぶこともできないし、ほとんどが古い家具なので、都会のリサイクル業者に頼むと運送料などを請求され、こちらの持ち出しになると考え、大型家具も自ら解体するしかないとの結論に至りました。
しかし、大型家具を解体するには、これまで利用していた電動のこではさずがに作業効率が悪いと考え、新たに「丸鋸」と「作業台(ワークベンチ)」を購入し、作業を進めることにしました。タンスや本棚などの大型家具が設置されている部屋に丸鋸と作業台を持ち込み、それぞれ解体して板状にし、車のトランクに積載できるように整理していきました。
実家のある自治体では、自分で「ゴミ処理センター」にゴミ持ち込めば有料で引き取ってもらえることがわかったため、電動のこでは解体できないガラスや解体に手間がかかる金属類とあわせ、解体した家具を都度地域のゴミ処理センターに持ち込み、引き取ってもらいました。