米国株に投資されている方はよくご存じの「米国会社四季報」(東洋経済新報社)の最新版が4月22日に発売されました。「米国会社四季報」は、四季報という名前ですが、発行は年4回ではなく年2回で、4月と10月に発売されます。4月発売のものが「(西暦年)春夏号」、10月発売のものが「(西暦年)秋冬号」となっています。

 私は米国株投資を開始して以来、四季報が発行される度にamazonで予約注文していますので、発売日に自宅に到着します。電子書籍(Kindle版)も同時に発売されますが、自分の所有銘柄のページに付箋を付けて、紙のページをペラペラ捲って読みたいので、紙の書籍を購入しています。

 私が所有している最も古い米国会社四季報は「2018春夏号」ですが、毎号掲載されている「米国会社四季報の見方・使い方」の冒頭には、創刊の目的が記載されています。多少表現が変わっていますが、最新の「2024春夏号」では、「『米国会社四季報』は、投資パフォーマンスのうえでも株主還元の面でも大きな魅力を持った米国株の情報を、より多くの方々に伝えるために創刊した。」とあります。
 今は米国株投資が人気となっていますので、発行部数も相当伸びているのではないかと想像されます。

 米国会社四季報が到着すると、まず所有銘柄のページにティッカーを書いた付箋を付けていき、所有銘柄のページがすぐにわかるようにします。その後、付箋の付いたページを順番に読んでいきます。

 米国会社四季報には、個別銘柄の情報だけでなく、特集記事として毎号個別株の様々なランキング(トップ50)が掲載されており、中でも私が気に入ってよく見るのは「連続増配年数トップ50」のページです。ところが、2024春夏号ではこのページに異変がありました。2023秋冬号では、私の所有銘柄(12銘柄)のうち7銘柄が連続増配としてランキングに掲載されていたのですが、これが5銘柄に減っていたのです。

 ランキング外となったのは、マクドナルド(MCD)とエクソンモービル(XOM)でしたが、いずれも40年以上の連続増配銘柄にもかかわらず、連続増配がストップしたのかと思い、焦りました。しかし、ランキングをよく見ると、最後(50位)の銘柄の連続増配年数が47年(2023秋冬号では30年)になっており、掲載されている銘柄の中にはこれまであまり目にしたことのない銘柄もありました。

 このため、2024春夏号の連続増配年数トップ50のページを2023秋冬号の同じページと比較してみると、2024春夏号では新たに15銘柄がランクインしていることがわかりました。そこで、2024春夏号の「今号の新規掲載銘柄」のページを見てみると、これまでの号では新規掲載はせいぜい数銘柄~20銘柄程度だったにもかかわらず、今号ではなんと124銘柄が新規掲載されていました。米国株投資に人気が出ているので、編集にも力が入ってきたのかもしれません。

 新規掲載の124銘柄のリストをよくみると、連続増配年数トップ50に新規掲載されたが銘柄が14銘柄あることが確認できました。なお、ランクインした1銘柄が新規掲載リストには載っていなかったのですが、これは10位のロウズ・カンパニーズ(LOW、62年連続増配)でした。LOWは2022春夏号までは連続増配年数ランキングに掲載されていましたが、2022秋冬号でランキングから消え、2024春夏号でランキングに復活したことになります。ただし、ランキングから消えていた間もLOWの銘柄情報は四季報に継続して掲載されていましたので、編集誤りだったと推察されます。

 また、2024春夏号では新規銘柄が124銘柄も追加されたので、全体のページ数が増えたのかと思いましたが、総ページ数は2023秋冬号と同じ555ページでしたので、新規に追加された銘柄がある一方で、掲載されなくなった銘柄も相当程度あるのだろうと想像されます。

 

著者

還暦おじさん

サラリーマンとして55歳の誕生日を迎えた2018年に関連団体に転籍し、今年(2023年)還暦を迎えました。転籍退職金などを元手にネットで情報収集しながら資産を楽しく運用しています。

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