米国株投資の開始とともに購入を始めた「米国会社四季報」ですが、これまでに購入したのは2018春夏号から最新の2024春夏号までであり、自宅の書棚には13冊並んでいます。
 米国会社四季報には、米国個別株だけでなく比較的有名な米国ETFが一定数掲載されています。私が保有している米国ETFは、2024春夏号の掲載順に、VOO、VTI、QQQ、VYM、IYR、VEA、VWO、BND、BNDX、GLDMの10銘柄となります。

 米国会社四季報が到着すると、個別株と同様、自分が保有するETFが掲載されているページにティッカーを書いた付箋を付けていき、所有銘柄のページを読みやすくします。その後、付箋の付いたページを開いて少しずつ読んでいきます。

 ところで、私が保有するETFのうち、VOO、VTIおよびQQQの3銘柄について、次のとおり米国会社四季報の掲載データに不満があります。

 まず、VOOとVTIについて、過去の話になりますが、2021秋冬号から時価総額(純資産額)のデータが異常値となり、この状態が2023春夏号まで続いたというものです。VOOを例にとると、次のような推移となっています。VTIも値こそ違いますが、傾向は同じです。
     2020秋冬号(時価総額) 164,999 百万USD
     2021春夏号(時価総額) 181,650 百万USD
     2021秋冬号(純資産額) 777,300 百万USD *
     2022春夏号(純資産額) 816,600 百万USD *
     2022秋冬号(純資産額) 780,800 百万USD *
     2023春夏号(純資産額) 792,600 百万USD *
     2023秋冬号(純資産額) 339,700 百万USD
     2024春夏号(純資産額) 389,200 百万USD

 当然ながらVOOやVTIは順調に時価総額(純資産額)を伸ばしているわけですから、明らかに2021秋冬号から2023春夏号までの値は誤りと考えられます。このことは項目名が時価総額から純資産額に変わったタイミングで発生していることから、編集担当者が海外の資料等の参照する項目を誤ったこと、そして2023秋冬号では(読者からの指摘があったのでしょうか)誤りに気が付いて修正がなされたことが窺えます。

 一方、QQQについても同様に時価総額(純資産額)に関して問題があります。それは、2021春夏号を最後に時価総額(純資産額)が掲載されなくなったことです。具体的には次のようになっています。
     2020秋冬号(時価総額) 140,156 百万USD
     2021春夏号(時価総額) 153,762 百万USD
     2021秋冬号(純資産額)   -  百万USD
     2022春夏号(純資産額)   -  百万USD
     2022秋冬号(純資産額)   -  百万USD
     2023春夏号(純資産額)   -  百万USD
     2023秋冬号(純資産額)   -  百万USD
     2024春夏号(純資産額)   -  百万USD

 QQQの時価総額(純資産額)が掲載されなくなったタイミングも、VOOやVTIと同様に項目名が時価総額から純資産額に変わったタイミングで発生していることから、編集担当者が項目名が変わったことで、海外の資料等のどの項目を参照すれば良いかがわからず、そのまま放置したためでないかと推察されます。ただし、こちらはVOOやVTIと異なり、2023秋冬号でも不記載が修正されないまま現在に至っています。

 そもそもある時点でのETFの時価総額(純資産額)が不明ということはありえないことと考えます。ETFの価格は、証券会社のサイトにログインすれば簡単に確認することができますが、ETFの時価総額(純資産額)は、普段はいちいち確認することはせず、米国会社四季報で確認するくらいなので、出版社には正確なデータを載せていただくようにお願いしたいところです。

 なお、米国会社四季報には読者アンケート葉書が添付されているので、上記のような意見を記入して投函すれば良いとは思うのですが、63円切手を貼るようになっていることもあり、躊躇しています。この記事を読まれた方で、出版社のアンケートに回答される方の中から、コメント欄に上記のような意見を記載していただける方がいらっしゃることを期待しています。

著者

還暦おじさん

サラリーマンとして55歳の誕生日を迎えた2018年に関連団体に転籍し、今年(2023年)還暦を迎えました。転籍退職金などを元手にネットで情報収集しながら資産を楽しく運用しています。

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