サラリーマンとして55歳の誕生日を迎えた2018年に関連団体に転籍しましたが、新しい勤務先では年収が大幅にダウンすることになりました。以前の勤務先の定年は60歳でしたので、定年を迎える前の退職であったことから、60歳までの年収差額の一部を退職金に加算して支給してもらいました。

 この退職金(現金)は、とりあえず銀行(2行)の「退職金専用定期預金」に預け、今後の運用方法を検討することにしました。退職金専用定期預金は、退職金を預ける際に利用できる元本保証型の金融商品であり、通常の定期預金よりも高い優遇金利が適用されます。ただし、預入期間は比較的短く、私が利用した二つの銀行はそれぞれ3カ月と6カ月でした。

 一般的に退職金専用定期預金は満期を迎えるとその資金を自行の(おそらく手数料の高い)投資信託やファンドラップに誘導する仕組みとなっているため、満期までに何とかして効率の良い資金の運用方法を見つけなけらばならないと考え、インターネットや書籍で積極的に情報収集しました。

 その時に読んだ本のひとつが、当時発売直後から注目されていた「バカでも稼げる「米国株」高配当投資」(バフェット太郎著、2018年5月)です。この本では、米国株投資がいかに優れた資産運用方法であるかということと、その具体的な投資方法が様々な視点からわかりやすくかつ面白おかしく説明されています。また、著者が厳選した個別銘柄が「賢者のための黄金銘柄30選」として紹介されています。
 著者の投資方法は、コカ・コーラやジョンソン&ジョンソンなどの米国の超大型連続増配高配当株10銘柄に均等に投資するというものであり、著者がその方法で運用した結果、かなりの収益が上がっていることも記載されています。

 私は、バフェット太郎氏の主張にいたく納得し、退職金専用定期預金の一部を同氏が推奨する方法で運用してみたいと思いました。ただし、読者の気を引くためなのか、この本の文章表現はかなり過激なこともあって、評価については賛否が分かれているようです。

 私の手元にあるのは「バカでも稼げる「米国株」高配当投資」(3刷発行版、2018年6月1日)ですが、米国株の取り扱いは各証券会社の競争が激しいこともあり、売買手数料を解説した箇所は現在では修正が必要になっています。また、最新版では修正されているのかもしれませんが、少し誤植もあるようです。
 この本の中古本はたくさん出回っていますので、これから読んでみようと思われる方の参考までに、僭越ながら私が気が付いた修正が必要な箇所を紹介してみます。

 まず、45ページの「証券会社の比較」(2017年10月末現在)の表において、手数料は「約定代金の0.45%、最低5米ドル-最大20米ドル」となっていますが、現在は最低5米ドルの下限はなくなっています。つまり、手数料で損しないために「約定代金が最低でも1,120ドル以上」(47ページ)となるように購入する必要はなくなっており、米国株は1株からでも安心して購入できます。

 その他誤植として、
  48ページ2行目     「株式の売却益と損益通算」 → 「株式の売却損と損益通算」
  64ページの表タイトル  「〇〇の各社営業比率」 → 「〇〇の各社営業利益率」
  76ページ最終行     「債券」 → 「長期債」
  77ページ1行目      「不動産」 → 「短期債」
  77ページ10行目     「債券や不動産は」 → 「債券は」
  135ページ9行目     「122年間」 → 「132年間」
などがあるようです。

 いずれにしても、私はこの本を読んだことがきっかけとなり、銀行で3カ月の満期を迎えた退職金専用定期預金の満期受取金は、著者が紹介している方法によって、SBI証券で米国株に投資してみることにしました。

著者

還暦おじさん

サラリーマンとして55歳の誕生日を迎えた2018年に関連団体に転籍し、今年(2023年)還暦を迎えました。転籍退職金などを元手にネットで情報収集しながら資産を楽しく運用しています。

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